医療法人柔敦

白内障はどれくらいの速さで進行する?進み方の目安と個人差

お問い合わせはこちら

白内障はどれくらいの速さで進行する?進み方の目安と個人差

白内障はどれくらいの速さで進行する?進み方の目安と個人差

2026/03/12

「最近、視界がかすむ」「夜の運転がまぶしく感じる」こうした症状に心当たりはありませんか?

白内障は加齢とともに誰にでも起こりうる病気です。しかし、その進行速度には大きな個人差があります。数年かけてゆっくり進む方もいれば、数ヶ月で急速に悪化する方もいます。

白内障の進行速度を正しく理解することで、適切な検査タイミングを見極め、生活の質を守ることができます。この記事では、白内障がどのように進行するのか、その目安と個人差について詳しく解説します。

白内障の進行速度には大きな個人差がある

白内障の進行速度は、一人ひとり異なります。

発症してから長期間変化が見られない方もいれば、短期間で急に悪化する方もいます。そのため、自己判断で眼科受診を止めるのではなく、慎重に進行状況を観察していくことが大切です。

加齢性白内障は数年単位でゆっくり進行

最も一般的な加齢性白内障は、比較的ゆっくりと進行します。

半年や1年単位で徐々に進むことが多く、初期段階では自覚症状がほとんどありません。60代以上の8割が罹っているとされ、80代ではほぼ100%の方に白内障の症状が認められます。

加齢による白内障は一般的に進行が遅く、数年かけてゆっくりと症状が進むことが多いです。そのため、定期的に眼科を受診して、ご自身の進行速度を確認することが重要です。

糖尿病やアトピーがあると進行が早まる

注意が必要なのは、特定の病気を持つ方です。

糖尿病やアトピー性皮膚炎など白内障を合併しやすい病気がある場合や、外傷の既往がある場合は、白内障の進行速度が早いことがあります。
若年性の白内障や糖尿病に伴う白内障は比較的早く進行し、数ヶ月から1年程度で手術が必要になるほど視力が低下することもあります。

特にステロイド薬による白内障は発症すると進行が早く、短期間で視力に大きな影響を及ぼす可能性があります。

白内障の進行段階と見え方の変化

白内障は段階的に進行し、それぞれの段階で見え方が変化します。

初期段階の症状

白内障の初期症状は比較的軽微で、気づきにくいことが特徴です。

最初に現れる症状としては、「光をまぶしく感じる」「暗いところで見えにくい」などがあります。
特に夜間に信号や街灯、対向車のヘッドライトがまぶしく感じるようになると、運転時の安全性にも関わる重要な症状です。

このような症状を感じたら、早めに眼科を受診することをお勧めします。

中期段階の症状

白内障が進行すると、日常生活に支障をきたす症状が現れます。

「物がかすんで見える」「視界にモヤがかかっている」「視力が低下する」などの症状が顕著になります。
この段階では、メガネを替えても見えにくさが改善しないことが多く、読書や細かい作業が困難になることもあります。

進行した白内障の症状

白内障が進行すると、水晶体が真っ白になり、視力が著しく低下します。

放置していると視力は徐々に下がり、最終的には光を感じなくなることもあります。ただし、日本では医療アクセスが良いため、白内障単独で失明する確率は約3%程度と低く、適切な時期に手術を受ければ視力を回復することができます。

白内障の種類によって進行速度が異なる理由

白内障には複数のタイプがあり、それぞれ進行の仕方が異なります。

後嚢下白内障は視力低下が早い

水晶体の後部が濁る「後嚢下白内障」は、視力低下が早く進行しやすい特徴があります。

光の通り道である水晶体の後側表面に濁りが生じるため、比較的早い段階から視力に影響が出やすいのです。
このタイプは、ステロイド薬の使用や放射線被曝などが原因で発症することがあります。

核性白内障は進行に気づきにくい

水晶体の中心にある核が濁る「核性白内障」は、ある程度進行するまで視力低下を自覚しにくいという特徴があります。

加齢による白内障の多くがこのタイプで、徐々に水晶体が黄色く、あるいは茶色く変色していきます。進行が緩やかなため、定期的な検査で早期発見することが重要です。

白内障を放置するとどうなるのか

白内障を放置すると、さまざまなリスクが生じます。

視力低下だけでなく合併症のリスクも

白内障が進行すると、視力低下だけでなく、他の目の病気を引き起こす恐れがあります。

白内障が進行して水晶体が膨らむと、眼の中の水の出口をふさいでしまい、眼圧が急激に上昇する「緑内障発作」を引き起こす可能性があります。
緑内障は日本人の失明原因の第1位であり、白内障よりも失明リスクが高い病気です。

また、白内障が進行すると、その一部が溶けだし、目の中で強い炎症を引き起こす「ぶどう膜炎」を発症することもあります。

重症例では緊急手術が必要となり、視力低下や光がまぶしいなどの後遺症が残る恐れがあります。

手術の難易度が上がる

白内障が進行しすぎると、手術の難易度が上がり、合併症のリスクも高まります。

白内障手術では、適切な人工レンズを選ぶために目の検査を行いますが、白内障が進行していると検査の光が網膜に届かないことがあります。その結果、適切な人工レンズを選べず、手術後もピントが合わず見えづらいままという状況になる可能性があります。

白内障の進行を遅らせる方法

白内障の進行を完全に止めることはできませんが、遅らせることは可能です。

点眼薬による進行抑制

発症初期であれば、点眼薬での治療が有効的です。

日本で処方される白内障の点眼薬には、ピレノキシン点眼薬やグルタチオン点眼薬があり、進行を抑制・予防する効果が期待できます。
早めに点眼薬によって進行を抑制できれば、手術しなくても良い場合もあります。

ただし、点眼薬はあくまで進行を遅らせるものであり、濁った水晶体を元に戻すことはできません。医師の指示に従って、処方された点眼薬を継続することが大切です。

生活習慣の改善

日々の生活習慣に気を配ることで、白内障の進行を緩やかにすることが可能です。

適度な運動は、白内障の進行スピードを緩やかにする効果があります。血糖値が高い状態が続くと、水晶体にも糖分が蓄積して濁りを促進してしまうため、運動によって血糖値を低下させることが重要です。

また、紫外線対策も効果的です。紫外線は水晶体の酸化を促進し、白内障の進行を早める要因となります。
外出時にはUVカット機能のあるサングラスや帽子を着用することをお勧めします。

適切な検査タイミングと手術の判断基準

白内障の症状が進行して日常生活に支障をきたすようになったら、手術を検討するタイミングです。

定期検査の重要性

白内障は進行性の病気ですので、早期発見・治療が重要です。

50代頃から初期症状が表れ始めることが多いため、定期的に眼科を受診して進行状況を観察することが大切です。
自己判断で眼科に行くのを止めず、慎重に進行状況を確認しましょう。

手術のタイミング

白内障手術は、視力低下や日常生活の不便さを感じた時が適切なタイミングです。

「メガネを替えても見えにくい」「夜の運転が不安」「読書が困難」など、生活の質が低下していると感じたら、眼科医に相談することをお勧めします。

手術のタイミングについては、眼科医とよく相談して決める必要があります。

梅の木眼科クリニックでは、患者様の生活スタイルやご事情を丁寧に伺いながら、最適な手術時期とレンズ選びを一緒に考えます。

梅の木眼科クリニックの白内障治療

横浜市保土ケ谷区の梅の木眼科クリニックは、白内障治療に特化した地域密着型の眼科クリニックです。

日帰り白内障手術

当院では、月曜・水曜に日帰り白内障手術を行っています。

手術時間はおよそ10分で、局所麻酔で痛みも少なく、翌日からほぼ普段通りの生活を送ることが可能です。
創口は縫合を必要とせず自己閉鎖するため、身体への負担も軽減されています。

経験豊富な院長による一貫診療

大学病院・市中病院で15年以上の経験を持つ熊谷悠太院長が、診察から手術、術後のフォローまで一貫して対応します。

患者様との会話を大切にしながら、医学的な根拠と生活の両面から最善の治療を提案する温かい人柄も、地域で選ばれる理由のひとつです。

最適なレンズ選び

単焦点レンズ・多焦点レンズのどちらも取り扱い、患者様の目の状態・生活の質・希望の見え方をもとに最適なレンズを選択しています。

「できれば老眼鏡をかけたくない」「遠くも近くも自然に見えるようにしたい」という希望に応えます。

まとめ

白内障の進行速度には大きな個人差があります。

加齢性白内障は数年単位でゆっくり進行しますが、糖尿病やアトピーがある場合は数ヶ月で急速に悪化することもあります。
初期段階では自覚症状が少ないため、定期的な眼科受診で進行状況を確認することが重要です。

白内障を放置すると、視力低下だけでなく緑内障発作やぶどう膜炎などの合併症を引き起こすリスクがあります。
また、進行しすぎると手術の難易度が上がり、適切な人工レンズを選べない可能性もあります。

点眼薬や生活習慣の改善で進行を遅らせることは可能ですが、視力を回復させるには手術が必要です。
日常生活に支障を感じたら、早めに眼科医に相談しましょう。

梅の木眼科クリニックでは、患者様一人ひとりの目の状態と生活スタイルに合わせた白内障治療を提供しています。

「見えづらさ」を感じたら、まずはお気軽にご相談ください。

【著者情報】熊谷悠太

日本眼科学会認定眼科専門医
2003年 聖マリアンナ医科大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学病院眼科学教室入局
2009年 聖マリアンナ医科大学大学院博士課程修了、桜ヶ丘中央病院眼科部長
2016年 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院眼科主任医長
2019年 梅の木眼科クリニック開院

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。