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結膜炎が片目だけ起こる原因とは?広がる前に知っておきたいポイント

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結膜炎が片目だけ起こる原因とは?広がる前に知っておきたいポイント

結膜炎が片目だけ起こる原因とは?広がる前に知っておきたいポイント

2026/03/13

朝起きたら片目だけ赤くなっていた。

目やにが増えて、なんだか違和感がある・・・そんな経験はありませんか?

結膜炎は両目に起こることが多いイメージですが、実は片目だけに症状が現れることも珍しくありません。片目だけの結膜炎は、気づきにくく放置してしまいがちですが、早めに対処しないともう片方の目や家族への感染リスクが高まります。

この記事では、結膜炎が片目だけに起こる理由と、感染を広げないための具体的な対処法を解説します。

結膜炎とは?片目だけに起こる理由

結膜炎とは、白目とまぶたの裏側を覆っている「結膜」という半透明の膜に炎症が起こる疾患です。

目の充血・かゆみ・目やに・涙目など、日常生活に大きな不快感をもたらします。

片目だけの感染源への接触

片目だけが結膜炎になる最も多い理由は、その目だけが細菌やウイルスに触れたためです。

たとえば、汚れた手で片目だけをこすってしまった場合や、風邪の症状で片目だけが影響を受けることがあります。細菌性結膜炎は特に片目だけに症状が現れることが多いと言われていますが、両目に出るケースも珍しくありません。

免疫反応の違い

片方の目だけがアレルゲンやウイルスに対して過敏に反応し、結膜炎が発症することがあります。

この場合、片目だけが炎症を起こしやすくなります。免疫力が低下している時期やストレスが溜まっている時には、特にこうした反応が起こりやすいです。

使用状況の違い

片方の目の使用状況がもう一方と異なる場合、例えばコンタクトレンズを片方の目にのみ装着している場合など、片目だけが結膜炎になることがあります。

コンタクトレンズに付着した汚れから細菌が繁殖し、結膜炎を引き起こすケースも報告されています。

結膜炎の種類と原因を知る

結膜炎には大きく分けて3つのタイプがあります。
それぞれ原因が異なり、治療法も変わってくるため、正しい診断が欠かせません。

細菌性結膜炎

黄色ブドウ球菌や肺炎球菌、インフルエンザ桿菌などの細菌感染によって引き起こされます。

ネバネバしていて黄みがかった目やにが大量に出るのが特徴です。朝起きた時に目が開けられないほど目やにがついていることもあります。白目が充血して赤くなり、片目だけに症状が現れることが多いですが、両目に広がることもあります。

細菌性結膜炎は抗菌薬の点眼治療が基本となり、適切な薬を使用すれば3〜7日程度で症状は軽快します。

ウイルス性結膜炎(はやり目)

アデノウイルスなどのウイルス感染によって引き起こされる結膜炎で、非常に感染力が強いのが特徴です。

「はやり目」や「プール熱」と呼ばれ、学校・職場・家庭内で広がることがあります。ゴロゴロとした異物感、目の充血、まぶたの腫れ、目やに、涙目などの症状が現れます。発熱や喉の痛みを伴う場合は、プール熱(咽頭結膜炎)が疑われます。

ウイルスを完全に排除する薬はなく、身体の中で抗体がつくられるのを待つ必要があります。対症療法として非ステロイド性抗炎症薬やステロイドの点眼を行うことがあります。

アレルギー性結膜炎

花粉・ハウスダスト・ダニ・ペットの毛などのアレルゲンが原因で起こる結膜炎です。

目のかゆみが強く、涙目や充血が起こります。人にうつる心配はありませんが、症状が長引くことがあります。
季節性(花粉症)と通年性があり、日本全人口の約15〜20%がアレルギー性結膜炎だと言われています。

抗アレルギー点眼薬の使用が中心となり、重症例ではステロイドや免疫抑制剤の点眼を行うこともあります。

片目だけの結膜炎を放置するとどうなる?

片目だけの結膜炎だからといって、軽く考えてはいけません。
放置すると、もう片方の目に広がったり、家族や周囲の人にうつしてしまったりする可能性があります。

もう片方の目への感染

片目だけの結膜炎でも、手で目をこすったり、タオルを共有したりすることで、もう片方の目に感染が広がることがあります。 特にウイルス性結膜炎は感染力が強いため、注意が必要です。

家族や周囲への感染

ウイルス性結膜炎や細菌性結膜炎は、タオルやハンカチ、洗面道具を共有することで家族にうつることがあります。
特に免疫力の低い乳幼児や高齢者は感染しやすく、重症化するリスクもあります。

角膜炎などの合併症

結膜炎を放置すると、角膜に炎症が広がり「角膜炎」を引き起こすことがあります。 角膜炎は視力低下や視界のかすみを引き起こす可能性があり、早期の治療が求められます。

感染を広げないための具体的な対処法

結膜炎が片目だけに起こった場合でも、感染を広げないための対策が重要です。
以下のポイントを守ることで、もう片方の目や家族への感染リスクを大幅に減らせます。

こまめな手洗いの徹底

ウイルスや細菌は「手→目」で感染することが多いです。

目を触った後や、目薬をさした後は必ず石鹸で手を洗いましょう。外出先から帰った時や、食事の前後も手洗いを徹底することが大切です。

目をこすらない

目がかゆくても、こすらないように注意しましょう。

手についている細菌やウイルスが目に入る原因になります。どうしてもかゆい場合は、清潔なティッシュで軽く押さえる程度にとどめてください。

タオル・洗面道具を家族と共有しない

感染力の強いウイルス性結膜炎は、タオルや洗面器を介して家族に広がることがあります。
自分専用のタオルを使い、使用後はすぐに洗濯しましょう。洗面器や石鹸も、できるだけ共有を避けることが望ましいです。

他人の点眼薬は使わない

家族や友人の点眼薬を借りることは絶対に避けてください。 点眼薬の容器に細菌やウイルスが付着し、感染を広げる原因になります。
また、症状に合わない薬を使うと、かえって悪化する可能性もあります。

コンタクトレンズの衛生的な取り扱い

コンタクトレンズを使用している方は、結膜炎の症状が出たらすぐに使用を中止してください。

レンズに付着した汚れから細菌が繁殖し、症状が悪化することがあります。使用したレンズは正しいケア方法で洗浄し、清潔な状態にしてから保管しましょう。

早めの受診が重要な理由

「少し赤いだけだから…」「そのうち治ると思って…」といった判断で来院が遅れると、症状が悪化したり周りにうつしてしまったりすることがあります。
特に以下のような症状がある場合は、早めに眼科を受診してください。

こんな症状があれば早めに受診を

強い充血が続く場合や、大量の目やにが出る場合は要注意です。
片目だけの急な症状も、細菌性やウイルス性結膜炎の可能性があります。視界がかすむ・痛みがある・家族や職場に結膜炎の人がいる場合も、早めの診断が必要です。

適切な診断と治療で早期回復

結膜炎は原因によって治療法がまったく異なるため、自己判断は危険です。

眼科では迅速かつ丁寧に検査し、正確な診断に基づく治療を行います。細菌性結膜炎には抗菌点眼薬、アレルギー性結膜炎には抗アレルギー薬といった、症状に合わせた最適な治療が受けられます。

感染拡大を防ぐための指導

特にウイルス性結膜炎は感染力が強いため、生活上の注意点を細かく説明してもらえます。
学校や職場を休む必要がある場合は、休校・休職証明書の発行も対応してもらえます。早期治療で症状悪化を防ぎ、周囲への感染リスクも最小限に抑えられます。

梅の木眼科クリニックでの結膜炎治療

梅の木眼科クリニックでは、結膜炎の原因を見極めた適切な治療を提供しています。

患者様の症状や生活背景をしっかり伺い、原因に応じた最適な治療方針をご提案する体制を整えています。

迅速かつ丁寧な検査

当院では、眼脂塗抹検査(がんしとまつけんさ)を導入し、結膜炎の診断を正確に行っています。

患者様の目やにを綿棒で採取し、顕微鏡で観察することで原因を特定し、それに合わせた薬を処方します。症状が似ていても、原因によって治療がまったく異なるため、正確な診断が重要です。

症状に合わせた最適な治療

細菌性結膜炎には症状の程度に応じて速やかに抗菌点眼薬による治療を開始します。

ウイルス性結膜炎には感染拡大防止のための指導や休校・休職証明書の発行も対応いたします。アレルギー性結膜炎には症状や季節に応じて、抗アレルギー薬・ステロイド点眼薬を組み合わせてご提案します。

丁寧な説明で不安を解消

症状の特徴、治療期間の目安、日常生活での注意点など、患者様が安心して治療に専念できるよう丁寧にご説明します。 「うつるかもしれない」という心配や、「いつまで休む必要があるのか」といった疑問にも、しっかりとお答えします。

まとめ:片目だけの結膜炎も早めの対処が大切

結膜炎が片目だけに起こる原因は、片目のみの感染源への接触や免疫反応の違い、使用状況の違いなどさまざまです。

片目だけだからといって放置すると、もう片方の目や家族への感染リスクが高まります。
こまめな手洗い、目をこすらない、タオルを共有しないといった基本的な対策を徹底することで、感染拡大を防げます。

強い充血・大量の目やに・片目だけの急な症状がある場合は、早めに眼科を受診してください。

梅の木眼科クリニックでは、迅速な診断と適切な治療で患者様の目を守ることを心がけています。気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

【著者情報】熊谷悠太

日本眼科学会認定眼科専門医
2003年 聖マリアンナ医科大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学病院眼科学教室入局
2009年 聖マリアンナ医科大学大学院博士課程修了、桜ヶ丘中央病院眼科部長
2016年 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院眼科主任医長
2019年 梅の木眼科クリニック開院

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