医療法人柔敦

コンタクトレンズ処方に最適な眼科の選び方~失敗しない3つのポイント

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コンタクトレンズ処方に最適な眼科の選び方~失敗しない3つのポイント

コンタクトレンズ処方に最適な眼科の選び方~失敗しない3つのポイント

2025/10/30

コンタクトレンズ処方に最適な眼科選びの重要性

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ポイント1:コンタクトレンズ処方に関する専門性と設備

コンタクトレンズ処方に最適な眼科を選ぶ際、最も重要なポイントは「専門性と設備」です。多くの眼科でコンタクトレンズ処方を行っていますが、その専門性には大きな差があります。

まず確認すべきは、眼科医がコンタクトレンズ処方に関する十分な知識と経験を持っているかどうかです。日本眼科学会認定の眼科専門医であれば、基本的な知識は備えていますが、さらにコンタクトレンズ診療に力を入れている医師を選ぶと安心です。

私が大学病院や市中病院で診療していた経験から言えることですが、コンタクトレンズ処方には専門的な検査機器が必要です。角膜形状解析装置や角膜内皮細胞撮影装置などの設備が整っているかどうかは、質の高い処方を受けるための重要な指標となります。

特に乱視用コンタクトレンズを検討している方は注意が必要です。乱視は角膜や水晶体の歪みによって焦点が複数できてしまう状態です。正確な乱視の度数と軸を測定するためには、精密な検査機器が欠かせません。また、ドライアイの検査ができる設備も重要です。コンタクトレンズ装用によってドライアイが悪化することがあるため、涙液分泌量や涙液層破壊時間などを測定できる眼科を選ぶことをお勧めします。

コンタクトレンズは「買う」ものではなく「処方してもらう」医療機器です。適切な検査と処方があってこそ、安全に使用できるのです。 眼科のウェブサイトやクリニック情報で、どのような検査機器を導入しているか確認してみましょう。
また、電話で問い合わせることも有効です。「コンタクトレンズ処方に力を入れていますか?」「どのような検査を行いますか?」と質問してみてください。

ポイント2:取り扱いレンズの種類と選択肢の豊富さ

コンタクトレンズには多くの種類があります。ソフトレンズとハードレンズの大きな区分だけでなく、使用期間や素材、機能性などによっても分類されます。
あなたの目の状態や生活スタイルに合ったレンズを選ぶためには、豊富な選択肢から最適なものを提案してくれる眼科を選ぶことが大切です。

ソフトコンタクトレンズは装用感が良く比較的慣れやすいのが特徴です。
使い捨てタイプには1Day、2Week、1Monthなどがあり、使用頻度や目的によって選ぶことができます。一方、ハードレンズは酸素透過性が高く、長時間の使用に向いています。

特に注目すべきは、特殊なニーズに対応できるレンズの取り扱いがあるかどうかです。例えば、乱視用のトーリックレンズや、老眼対応の遠近両用レンズなどは、取り扱っていない眼科もあります。

乱視用コンタクトレンズは、レンズが回転してしまうと矯正効果が発揮できません。そのため、適切なフィッティングと調整が必要です。
遠近両用コンタクトレンズも、近くと遠くの見え方のバランスを調整する専門的な知識が求められます。 

取り扱いレンズの確認ポイント

使い捨てレンズ(1Day、2Week、1Month)の種類
乱視用(トーリック)レンズの取り扱い
遠近両用レンズの取り扱い
カラーコンタクトレンズの取り扱い
ハードコンタクトレンズの取り扱い
シリコーンハイドロゲル素材など高酸素透過性レンズの取り扱い

事前に眼科のウェブサイトや電話で、どのようなレンズを取り扱っているか確認しておくと良いでしょう。また、複数のメーカーのレンズを取り扱っている眼科は、あなたに最適なレンズを幅広い選択肢から提案してくれる可能性が高いです。

私の経験では、患者さんの目の状態や生活習慣によって最適なレンズは異なります。
例えば、デスクワークが多い方には装着感が滑らかで付け心地の優しいレンズ、スポーツをする方にはズレにくいレンズ、ドライアイ傾向のある方には保湿成分配合のレンズなど、個々のニーズに合わせた提案ができる眼科を選ぶことをお勧めします。

ポイント3:丁寧な説明とアフターフォロー体制

コンタクトレンズは処方して終わりではありません。正しい装着方法、ケア方法、トラブル時の対応など、継続的なサポートが重要です。
丁寧な説明とアフターフォロー体制が整っている眼科を選ぶことで、安心してコンタクトレンズを使用することができます。

初めてコンタクトレンズを使用する方にとって、レンズの装着や取り外しは不安なものです。装着方法を丁寧に指導してくれる眼科を選びましょう。特に視能訓練士が常駐している眼科では、専門的な指導を受けられる可能性が高いです。

また、コンタクトレンズ処方後のフォローアップ体制も重要です。定期検診の案内や、トラブル時の対応が迅速な眼科を選ぶことで、長期的に安全にコンタクトレンズを使用することができます。

良質なアフターフォロー体制のチェックポイント

初回装着指導の丁寧さ
レンズケア方法の説明 定期検診の案内
トラブル時の対応(休日・夜間の連絡方法など)
レンズ交換時期の案内

私が梅の木眼科クリニックで大切にしていることの一つが、患者様との距離を縮めた分かりやすい説明です。医学用語をできるだけ避け、患者様が理解しやすい言葉で説明することを心がけています。質問しやすい雰囲気があるかどうかも、眼科選びの重要なポイントです。
特にコンタクトレンズ初心者の方や、お子様の場合は、丁寧な指導と継続的なフォローが欠かせません。「一度教えたから大丈夫」ではなく、何度でも質問できる環境があるかどうかを確認しましょう。

アカントアメーバ角膜炎などの重篤な眼感染症は、不適切なレンズケアが原因で発症することがあります。正しいケア方法を指導してくれる眼科を選ぶことは、眼の健康を守るために非常に重要です。

コンタクトレンズ処方の流れと必要な検査

コンタクトレンズ処方を受ける際には、どのような流れで診察が進むのか知っておくと安心です。一般的なコンタクトレンズ処方の流れと、必要な検査について説明します。

まず、初診時には問診票に記入し、視力検査や眼圧測定などの基本的な検査を行います。その後、細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)という装置で角膜や結膜の状態を詳しく観察します。
コンタクトレンズ処方に特に重要な検査としては、角膜形状解析、角膜内皮細胞検査、涙液分泌量検査などがあります。これらの検査によって、あなたの目に合ったレンズのタイプや度数を決定します。
検査結果をもとに、眼科医があなたに最適なコンタクトレンズを提案します。
この時、生活スタイルや使用目的なども考慮されるため、医師に伝えておくと良いでしょう。例えば、デスクワークが多い、スポーツをする、ドライアイ傾向があるなどの情報です。

初めてのコンタクトレンズ処方で確認すべきこと

レンズの種類と特徴 装用時間と交換時期
装着方法と取り外し方法
レンズケア用品の使用方法
定期検診の必要性と頻度
異常を感じた時の対処法

特に初めてコンタクトレンズを使用する方は、装着練習に時間がかかることがあります。焦らず、丁寧に指導してくれる眼科を選ぶことが大切です。

また、処方されたレンズが実際に装用してみて合わない場合には、調整が必要です。レンズの度数やベースカーブ(レンズの湾曲度合い)の微調整、場合によっては別のレンズへの変更など、柔軟に対応してくれる眼科を選びましょう。

私の経験では、初回の処方で完璧に合うレンズを見つけられることもありますが、何度か調整が必要なケースも少なくありません。特に乱視用や遠近両用レンズは、微調整が必要になることが多いです。

コンタクトレンズ処方に関する注意点と最新トレンド

コンタクトレンズ処方を受ける際の注意点と、最新のトレンドについても知っておくと役立ちます。眼科選びの参考にしてください。

まず、コンタクトレンズは高度管理医療機器に分類されており、購入には眼科医の処方(指示書等)が必要です。インターネットなどで処方なしに購入することは避けましょう。不適切なレンズの使用は、角膜障害や感染症などの深刻なトラブルを引き起こす可能性があります。

近年のコンタクトレンズは、素材や設計の進化により、装用感や安全性が大きく向上しています。特に注目すべき最新トレンドとしては、以下のようなものがあります。

コンタクトレンズの最新トレンド

シリコーンハイドロゲル素材:高い酸素透過性を持ち、長時間装用でも目の健康を保ちやすい
ティアステイブルテクノロジー:涙液を安定させ、乾燥感を軽減
UVカット機能:紫外線から目を保護
HEVフィルター:ブルーライトをカットし、目の疲れを軽減
遠近両用レンズの進化:瞳孔の大きさに配慮した設計で、近くも遠くもクリアに見える

これらの最新技術を取り入れたレンズを取り扱っている眼科を選ぶことで、より快適なコンタクトレンズライフを送ることができるでしょう。

また、コンタクトレンズ処方を受ける際の注意点としては、現在使用中の目薬がある場合は医師に伝えることが大切です。一部の目薬はコンタクトレンズとの併用に適さないものがあります。 さらに、アレルギー体質の方は、特にその旨を医師に伝えましょう。
アレルギー性結膜炎がある場合は、コンタクトレンズの使用が制限されることがあります。 定期検診の重要性も忘れないでください。
コンタクトレンズを安全に使用し続けるためには、3〜6ヶ月に一度の定期検診が推奨されています。定期検診を案内してくれる眼科を選ぶことが理想的です。

まとめ:あなたに最適な眼科の選び方

コンタクトレンズ処方に最適な眼科を選ぶための3つのポイントについて解説してきました。最後に、これらのポイントを踏まえて、あなたに最適な眼科の選び方をまとめます。

まず、コンタクトレンズ処方に関する専門性と設備が整っているかを確認しましょう。角膜形状解析装置などの専門的な検査機器を備え、コンタクトレンズ診療に力を入れている眼科を選ぶことが大切です。

次に、取り扱いレンズの種類と選択肢の豊富さをチェックしましょう。あなたの目の状態や生活スタイルに合ったレンズを提案してくれる眼科を選ぶことで、快適なコンタクトレンズライフを送ることができます。
そして、丁寧な説明とアフターフォロー体制が整っているかを確認しましょう。初めての方でも安心して使用できるよう、装着方法やケア方法を丁寧に指導してくれる眼科を選ぶことが重要です。

これらのポイントを総合的に考慮して、あなたに最適な眼科を選んでください。コンタクトレンズは直接眼に触れる医療機器です。適切な処方と指導を受けることで、安全で快適なコンタクトレンズライフを送ることができます。

私たち梅の木眼科クリニックでは、患者様一人ひとりに合った最適なコンタクトレンズを提案し、丁寧な説明と継続的なサポートを心がけています。コンタクトレンズに関するご相談やご質問がありましたら、お気軽にご来院ください。
あなたの大切な目の健康を守るため、信頼できる眼科医との良好な関係を築いていただければ幸いです。 詳しい情報や診療時間については、梅の木眼科クリニックの公式サイトをご覧ください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。

【著者情報】熊谷悠太

日本眼科学会認定 眼科専門医
2003年 聖マリアンナ医科大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学病院眼科学教室入局
2009年 聖マリアンナ医科大学大学院博士課程修了、桜ヶ丘中央病院眼科部長
2016年 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院眼科主任医長
2019年 梅の木眼科クリニック開院

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