医療法人柔敦

白内障を防ぐ紫外線対策|サングラス・帽子・目薬で守る正しいケア方法

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白内障を防ぐ紫外線対策|サングラス・帽子・目薬で守る正しいケア方法

白内障を防ぐ紫外線対策|サングラス・帽子・目薬で守る正しいケア方法

2025/12/18

紫外線が白内障の原因になるメカニズム

白内障は、眼の中にある水晶体が白く濁ってしまう病気です。 水晶体は本来透明なレンズのような役割を果たしていますが、紫外線を長期間浴び続けることで、その透明性が失われていきます。
紫外線は太陽光に含まれる光の一種で、私たちの眼に見えない波長の光です。この紫外線が水晶体に当たると、「活性酸素」という有害な物質が発生します。

活性酸素は、水晶体を構成するタンパク質を変性させ、白く濁らせる原因となります。
白内障の原因の多くは加齢によるものですが、紫外線被曝も重要なリスク因子として知られています。

特に、幼年期から青年期にかけての紫外線被曝量が、成人後の白内障発症リスクに大きく影響することが研究で明らかになっています。

日常生活で受ける紫外線の量と影響

紫外線は季節や時間帯によって強さが変わります。
日本では、5月から9月にかけて紫外線量が最も多くなります。特に正午前後の時間帯は、紫外線が最も強くなるため注意が必要です。

しかし、紫外線対策が必要なのは夏だけではありません。冬でも紫外線は降り注いでおり、年間を通じた対策が重要です。
紫外線には、太陽から直接届く「直達光」だけでなく、空気中に散乱している「散乱光」や、地面から反射する「反射光」もあります。

そのため、日陰にいても紫外線を完全に避けることはできません。実際、日陰でも紫外線の10~30%程度は届いているといわれています。屋外活動時間が長い方や、スポーツを楽しむ方は、特に紫外線被曝量が多くなる傾向があります。

また、高温環境下では水晶体温度が上昇し、白内障リスクがさらに高まることも研究で示されています。水晶体温度が37度以上の熱負荷が続くと、核白内障のリスクが増す可能性があります。

サングラスによる紫外線対策の効果

サングラスは、眼に入る紫外線を物理的に遮断する最も効果的な方法です。

適切なサングラスを選ぶことで、紫外線カット率を50~98%まで高めることができます。サングラスを選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。

紫外線カット率99%以上のレンズを選ぶ

サングラスを購入する際は、必ず「UVカット率99%以上」と表示されているものを選びましょう。

レンズの色の濃さと紫外線カット率は必ずしも比例しません。薄い色のレンズでも、紫外線カット加工が施されていれば十分な効果があります。
むしろ、濃い色のレンズは瞳孔が開きやすくなり、隙間から入る紫外線の影響を受けやすくなる可能性もあります。

白内障予防に適したレンズカラー

白内障予防の観点からは、ブラウン系のレンズが特におすすめです。 ブラウン系は青色光のカット率が高く、眩しさを抑えながらも明るい視界を保つことができます。

グレー系のレンズは、眩しさを抑える効果が高いため、白内障の濁りが進行して光に対する眩しさを感じる方に適しています。

顔にフィットするフレームを選ぶ

サングラスのフレームは、自分の顔のサイズに合ったものを選びましょう。 大きすぎるフレームでは、隙間から紫外線が入り込んでしまいます。
特に、耳側や上部からの紫外線の侵入を防ぐため、顔のカーブにフィットするデザインが理想的です。

帽子と日傘を組み合わせた紫外線対策

サングラスだけでなく、帽子や日傘を併用することで、より効果的な紫外線対策が可能になります。

帽子の紫外線カット率は種類によって20~70%程度、日傘は10~30%程度です。しかし、帽子とサングラスを併用することで、紫外線カット率を95~99%まで高めることができます。

つばの広い帽子を選ぶ

帽子を選ぶ際は、つばが7cm以上あるものが理想的です。 つばが広いほど、顔全体や眼への紫外線を効果的に遮ることができます。
特に、首の後ろまでカバーできるタイプの帽子は、首を隠す効果もあり、総合的な紫外線対策として優れています。

日傘の効果的な使い方

日傘は、直達光を遮る効果はありますが、散乱光や反射光は防ぎきれません。
そのため、日傘だけに頼るのではなく、サングラスや帽子と組み合わせて使用することが重要です。

UVカット加工が施された日傘を選ぶことで、より高い効果が期待できます。

UVカット機能付きコンタクトレンズの活用

UVカット機能のあるコンタクトレンズも、紫外線対策の選択肢の一つです。
コンタクトレンズは角膜全体を覆うため、耳側から入る光や反射光も防ぐことができます。ただし、コンタクトレンズだけでは完全な紫外線対策にはなりません。

サングラスや帽子と併用することで、より効果的な保護が可能になります。

白内障予防のための生活習慣

紫外線対策以外にも、白内障予防には日常的な生活習慣の改善が重要です。

バランスの取れた食生活

抗酸化物質を含む食品を積極的に摂取しましょう。
ビタミンC、ビタミンE、ルテイン、ゼアキサンチンなどの栄養素は、活性酸素を消去する働きがあります。緑黄色野菜や果物、ナッツ類などをバランスよく食べることが大切です。

適度な運動習慣

適度な運動は、全身の血流を改善し、眼の健康維持にも役立ちます。
ただし、屋外での運動時には、必ずサングラスや帽子を着用して紫外線対策を行いましょう。

定期的な眼科検診

白内障は早期発見が重要です。 40歳を過ぎたら、年に1回は眼科で検診を受けることをおすすめします。
特に、糖尿病や甲状腺の病気がある方、ステロイド薬を長期間使用している方は、定期的な検査が推奨されています。

梅の木眼科クリニックでの白内障治療

横浜市保土ケ谷区の梅の木眼科クリニックでは、白内障の診察から手術、術後のフォローまで一貫して対応しています。

当院では、患者様の生活スタイルやご事情を丁寧に伺いながら、最適な手術時期とレンズ選びを一緒に考えます。白内障手術は院内で日帰り手術として実施しており、手術時間はおよそ10分です。
局所麻酔で痛みも少なく、翌日からほぼ普段通りの生活を送ることが可能です。

多焦点眼内レンズも取り扱っており、「できれば老眼鏡をかけたくない」「遠くも近くも自然に見えるようにしたい」という希望に応えます。

手術を担当するのは、大学病院・市中病院で15年以上の経験を持つ熊谷悠太院長です。
診察から手術、術後のフォローまで院長自らが責任を持って対応し、「安心して任せられる一貫診療」を実現しています。

まとめ:今日から始める白内障予防

白内障は、誰にでも起こりうる自然な変化です。 しかし、適切な紫外線対策を行うことで、発症や進行を遅らせることができます。
サングラス、帽子、日傘を効果的に組み合わせ、年間を通じた紫外線対策を心がけましょう。
特に、幼年期から青年期の紫外線対策が、将来の白内障リスクに大きく影響することを忘れないでください。

「見えづらいけど、まだ大丈夫かな?」と我慢してしまう方も多いですが、適切なタイミングで治療を受けることで、生活の質を大きく変えることができます。

梅の木眼科クリニックでは、あなたの目と気持ちの両方に寄り添い、「見える喜び」をもう一度取り戻すお手伝いをしています。

不安なことがあれば、まずは一度ご相談ください。

【著者情報】熊谷悠太

日本眼科学会認定 眼科専門医
2003年 聖マリアンナ医科大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学病院眼科学教室入局
2009年 聖マリアンナ医科大学大学院博士課程修了、桜ヶ丘中央病院眼科部長
2016年 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院眼科主任医長
2019年 梅の木眼科クリニック開院

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