医療法人柔敦

白内障手術後の回復はどれくらい?日常生活に戻るまでの期間と見え方の変化の目安

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白内障手術後の回復はどれくらい?日常生活に戻るまでの期間と見え方の変化の目安

白内障手術後の回復はどれくらい?日常生活に戻るまでの期間と見え方の変化の目安

2026/05/13

白内障手術後の回復期間について

白内障手術を受けられる患者様から、最もよくいただくご質問のひとつが「いつから普通の生活に戻れますか?」というものです。

手術後の回復には個人差がありますが、多くの方は約1週間で日常生活に戻ることができます。ただし、視力が完全に安定するまでには、もう少し時間がかかることもあります。

白内障手術は、濁った水晶体を超音波で砕いて取り除き、その代わりに人工の眼内レンズを挿入する治療法です。手術そのものは10分程度で終了し、点眼麻酔によってほとんど痛みを感じることはありません。

当院では日帰りで白内障手術を行っており、手術翌日からほとんどいつもと同じ日常をおくることができます。創口は縫合することなく自己閉鎖するため、患者様の不安・負担をできる限り軽減する手術を心がけています。

手術直後から1週間の回復プロセス

手術当日は眼帯を装着していただきます。

手術直後は目が充血することがあり、目がゴロゴロする、涙がでる、目がかすむなどの症状が出ることもあります。これらの症状は数日から1~2週間で治まりますので、ご安心ください。

手術翌日の状態

手術翌日には眼帯を外し、診察を受けていただきます。多くの方はこの時点ですでに視界がクリアになったことを実感されます。

ただし、瞳孔が広がっているため、まぶしく感じたり、ピントが合いにくいと感じる方もいらっしゃいます。これは一時的なものですので、時間とともに改善していきます。

手術後1週間の経過

手術後1週間が経過すると、ほとんどの方が日常生活に支障のないレベルまで回復されます。

この時期には炎症を抑え、感染を防ぐために、医師の指示通りに点眼薬を使用していただくことが重要です。手術で起きた炎症を抑え、完治を早めるために、1~3ヵ月は点眼薬を継続していただきます。

傷が完治するまでの2~3週間は、睡眠時に眼鏡か眼帯を装着して眼を保護していただくことをお勧めしています。

出典公益社団法人 日本眼科医会「白内障手術を受ける方へ 知っておきたい白内障術後のケア」より作成

視力が安定するまでの期間

視力の回復スピードには個人差があります。

手術当日から良く見えるようになる方もいれば、1週間以上かけて徐々に回復していく方もいらっしゃいます。角膜や網膜の状態などさまざまな要因で回復の速さは異なってきます。

視力安定までの目安

一般的には、術後数週間から1ヵ月程度で視力が回復し安定してきます。

眼鏡やコンタクトレンズが必要な方は、視力が安定する術後1ヵ月後を目安に作成することが望ましいといえます。この時期に自分の視力に合ったメガネをつくることで、より快適な視生活を送ることができます。

視力回復に影響する要因

もともと網膜に別の疾患がある場合、視力が十分に回復しないことがあります。また、進行した白内障の手術などで長時間の手術となった場合、手術直後に角膜が浮腫み、一定期間見えづらさを感じることがあります。

多焦点眼内レンズを使用した場合は、これまでの焦点の合わせ方と異なるため、脳の適応が追いつかず、すぐに視力が回復しない場合があります。
高齢の方が多焦点眼内レンズを使用した場合、長ければ視力の回復までに1年程かかる場合もあります。

術後の見え方の変化について

白内障手術後には、さまざまな見え方の変化を経験される方がいらっしゃいます。
これらの多くは一時的なものであり、時間とともに改善していきますので、過度にご心配される必要はありません。

まぶしさを感じる現象

手術の翌日から、少しまぶしすぎるように感じることがあります。

手術前は濁っていた水晶体を通して見ていたのが、手術で急に濁りがとれて大量の光が入るために起こる自覚症状です。
手術の直後はかなりまぶしく感じるものの、時間が経過するとあまり感じなくなってきます。

まぶしさが続くようであれば、サングラスをかけることをお勧めします。夜間やまぶしい光を見た際には、眼内レンズで反射した光が散乱することで、自動車のライトがまぶしく感じたり、輪がかかったように見えることもあります。

青みがかって見える現象

以前よりも物が少し青みを帯びて見えることがあります。

手術前は、水晶体が加齢によって黄色味を帯びており、青色をはじめとする短波長の光が目に入りにくくなっていました。眼内レンズはその短波長の光を通すため、手術前よりも青色の光が目に入りやすくなっているのです。

両眼手術すると気にならないのですが、片眼だと気になることがあります。時間が経つと気にならなくなる方がほとんどですが、気になる方は薄い茶系のサングラスを使うとよいでしょう。

飛蚊症が気になる

視界に黒いものが飛んで見える状態のことを飛蚊症といいます。

術後に見えづらさが解消されることで、これまで気づいていなかった飛蚊症に初めて気づくことや、飛蚊症がこれまで以上に気になるようになることがあります。
飛蚊症は生理的なものですが、網膜剥離の際にあらわれる症状でもあるため、気になる症状や違和感がある方は専門医に相談することをお勧めします。

出典公益社団法人 日本眼科医会「白内障手術を受ける方へ 知っておきたい白内障術後のケア」より作成

日常生活への復帰と注意点

手術翌日から、疲れない程度に目を使ってもかまいません。
ただし、術後しばらくの間は、いくつかの生活制限がありますので、医師の指示に従っていただくことが大切です。

洗顔と入浴について

洗顔や入浴は、感染予防の観点から注意が必要です。

手術当日は入浴を控えていただき、翌日からは首から下のシャワーや入浴が可能です。洗顔や洗髪については、手術後1週間程度は控えていただくか、目に水が入らないよう十分注意して行っていただきます。

仕事への復帰

仕事への復帰は早い時期にできますが、患者様の全身状態や仕事の種類などによって違ってきます。

デスクワークなどの軽作業であれば、手術翌日から可能な場合もあります。ただし、重いものを持つ作業や、目を酷使する作業については、医師に相談してから復帰していただくことをお勧めします。

運転について

車の運転については、視力が安定してから再開していただくことが重要です。

一般的には手術後1週間程度で運転可能な視力に回復しますが、個人差がありますので、医師の許可を得てから運転を再開してください。特に夜間の運転は、まぶしさを感じやすいため、慣れるまで注意が必要です。

点眼薬の使用

手術後1~3ヵ月は、手術で起きた炎症を抑え、感染を防ぐために、医師の指示通りに点眼薬を使用することが非常に重要です。
点眼を忘れたり、自己判断で中止したりすると、合併症のリスクが高まりますので、必ず指示通りに使用してください。

眼内レンズと術後の見え方

白内障手術では、濁った水晶体の代わりに人工の眼内レンズを挿入します。

眼内レンズには、ピントを合わせる調節力がないため、メガネが必要になる場合があります。
当院では、患者様の目の状態とライフスタイル、ご希望の見え方に応じて十分ご説明した上で使用するレンズを決めております。

単焦点眼内レンズの場合

単焦点眼内レンズは、ピントの合う点が1点のみになります。

遠方の見え方を重視すると近方はピントが合わないために老眼鏡が必要になります。逆に近方の見え方を重視すると、遠くを見るときには近視用のメガネが必要になります。

家の外での生活が中心の方には、メガネをかけずに遠くが見えるようにピントを「遠く-5m」に合わせた眼内レンズが適しています。室内での生活が中心の方には、メガネをかけずに手元が見えるようにピントを「近く-30cm」に合わせた眼内レンズが適しています。

多焦点眼内レンズの場合

多焦点眼内レンズは、単焦点眼内レンズの欠点を補い、できるだけメガネを使いたくないというニーズにお応えするために登場したレンズです。

遠方と近方両方が見やすくなるように焦点が2か所に設計されているため、老眼対策レンズとしても注目されています。
ただし、多焦点眼内レンズは誰にでも合うわけではありませんので、主治医によく相談してください。

年齢によって白内障が出てくるのは仕方ありませんが、白内障で見づらいからといってやりたいことを諦める必要はありません。

梅の木眼科クリニックでは、白内障の程度を問わず手術できる体制を整えており、術後の見え方にご納得いただける様、数ある眼内レンズのなかで、ご要望にお応えできるより適したレンズをご提案いたします。

出典公益社団法人 日本眼科医会「白内障手術を受ける方へ 知っておきたい白内障術後のケア」より作成

定期検診の重要性

手術後しばらくの間は定期検診を受けることが非常に重要です。

一般的な検診スケジュールは、手術翌日・1週間後・1ヵ月後となっていますが、患者様の状態によって異なる場合があります。定期検診では、視力の回復状況、眼圧、炎症の有無、合併症の兆候などを確認します。

後発白内障について

白内障手術を既にされた方で、数カ月から数年たってから白内障のような症状を感じる方がいらっしゃいます。

これは白内障が再発したのではなく、多くは「後発白内障」が発症しています。術後に眼内レンズが入っている嚢という膜が濁ると、白内障の症状のように視力低下や視界のかすみが生じることがあります。

後発白内障は、濁った部分にレーザー手術をすることで治療することができ、レーザー手術による治療は当日に外来にて行うことが可能です。

まとめ

白内障手術後の回復には個人差がありますが、多くの方は約1週間で日常生活に戻ることができます。

視力が完全に安定するまでには術後数週間から1ヵ月程度かかりますが、手術翌日からほとんどいつもと同じ日常をおくることができます。
術後には、まぶしさや青みがかって見えるなどの一時的な症状が現れることがありますが、時間とともに改善していきます。

手術後は、医師の指示に従って点眼薬を使用し、定期検診を受けることが重要です。洗顔や入浴、仕事への復帰、運転の再開については、医師と相談しながら段階的に行っていただくことをお勧めします。

当院では、患者様一人ひとりの生活スタイルやご事情に合わせて、最適な治療とアフターケアを提供しています。白内障でお悩みの方、手術を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

白内障手術や術後の回復について、さらに詳しい情報をお知りになりたい方は、梅の木眼科クリニック 白内障のページをご覧ください。
経験豊富な医師が、患者様の不安や疑問に丁寧にお答えいたします。

【著者情報】熊谷悠太

日本眼科学会認定眼科専門医
2003年 聖マリアンナ医科大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学病院眼科学教室入局
2009年 聖マリアンナ医科大学大学院博士課程修了、桜ヶ丘中央病院眼科部長
2016年 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院眼科主任医長
2019年 梅の木眼科クリニック開院

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