医療法人柔敦

白内障で距離感がつかみにくい原因とは?転倒リスクとの関係

お問い合わせはこちら

白内障で距離感がつかみにくい原因とは?転倒リスクとの関係

白内障で距離感がつかみにくい原因とは?転倒リスクとの関係

2026/07/18

白内障とは何か?なぜ距離感がつかみにくくなるのか?

白内障は、眼球内の「水晶体」が濁ることで視機能が低下する疾患です。
水晶体は直径約9mm・厚さ約4mmの凸レンズで、焦点を合わせる役割を担っています。この水晶体が濁ると、光が正常に通過できなくなり、視界のかすみ・まぶしさ・コントラスト感度の低下が生じます。

特に重要なのが「コントラスト感度の低下」です。視力が1.0を保っていても、コントラスト感度が著しく低下していることがあります。段差の境目・床の凹凸・障害物の輪郭がぼやけ、脳が距離を正確に計算できなくなります。これが「距離感がつかみにくい」と感じる直接的な原因です。

白内障が引き起こす視機能障害の種類

コントラスト感度の低下:明暗の差を識別する能力が落ち、段差や障害物を見分けにくくなる
立体視(深度知覚)の低下:左右の目の情報を統合して奥行きを判断する機能が損なわれる
羞明(まぶしさ):散乱光が増加し、明るい環境で視界が白くとびやすくなる
薄暮・暗所での視力低下:混濁が強くなると網膜へ届く光量が減り、夜間や薄暗い場所での見えにくさが顕著になる
単眼複視・二重視:水晶体の屈折率が不均一になることで像が二重に見える

白内障による距離感の誤認はなぜ起きるのか?

距離感の誤認は、主に「立体視の低下」と「コントラスト感度の低下」が組み合わさることで生じます。脳は両眼からの視差情報と輪郭の鮮明さを統合して奥行きを計算しますが、白内障によってどちらの情報も劣化します。

特に危険な「段差」と「夜間」の場面

階段の段差:コントラスト感度が低下すると、段の境界線が不明瞭になり、足の踏み出し位置を誤りやすい
夜間・薄暗い廊下:混濁した水晶体は暗所での光量をさらに減らし、障害物の認識が困難になる
屋外の凹凸:路面の小さな段差や砂利道で足元の立体感が失われ、つまずきが増える
明暗の切り替わり:屋内から屋外に出た瞬間など、明暗が急変する環境で一時的に視機能が著しく低下する

白内障と転倒リスクの関係はどのくらい深刻か?

白内障による転倒リスクの増加は、医学的に明確に示されています。
高齢者が転倒すると、大腿骨頸部骨折などの重篤な骨折につながりやすく、そのまま寝たきりになるリスクがあります。

転倒リスクを高める白内障の具体的な症状

足元が見えにくい・距離感がなくなる:階段の上り下りが不安になる
夜間の外出を避けるようになる:暗所での視機能低下が行動を制限する
歩くペースがゆっくりになる:足元ばかり見るようになり、歩行が不安定になる
食事のスピードが遅くなる:食器や食べ物の位置を正確に把握できなくなる
よく転ぶ・つまずく:普段通りの道でも段差を見落とすようになる

白内障の転倒リスクを下げるために何ができるか?

転倒リスクを下げる最も根本的な対策は、白内障の治療です。ただし、手術前の段階でも日常生活の工夫で転倒を予防できます。

日常生活でできる転倒予防策

照明を明るくする:廊下・階段・玄関の照明を十分に明るくし、人感センサー付きライトを設置する
段差を目立たせる:段差に蛍光テープや滑り止めテープを貼り、視覚的に認識しやすくする
床の整理整頓:電気コードやカーペットの端など、つまずきやすいものを片付ける
滑りにくい靴を選ぶ:スリッパやヒールは避け、靴底が滑りにくい靴を使用する
明るい時間帯に外出する:夜間・薄暮の外出は可能な限り控える
手すりを活用する:階段や浴室に手すりを設置・確認する

眼科での対応・治療

定期的な眼科検診:40歳を過ぎたら自覚症状がなくても年1回の眼科検診を受ける
進行予防の点眼薬:初期白内障にはピレノキシン(カタリンなど)点眼による進行予防が選択される
手術のタイミングを相談する:視力が良好でもコントラスト感度の低下・夜間の見にくさがある場合は手術を検討する

白内障手術で距離感・転倒リスクはどう改善するか?

白内障手術は、濁った水晶体を取り除き、人工の「眼内レンズ」を挿入することで視機能を回復させます。 手術によってコントラスト感度・立体視が回復することで、距離感の誤認が改善し、転倒リスクの低減が期待できます。

単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの違い

単焦点眼内レンズ:ピントが合う距離が1点のみ。遠方重視なら近方に老眼鏡が必要、近方重視なら遠方に眼鏡が必要。健康保険適用で費用負担が少ない。
多焦点眼内レンズ:遠方・中間・近方など複数の距離にピントが合う。メガネへの依存を大幅に減らせる。老眼の改善も期待できる。選定療養または自由診療となる場合が多い。

どちらのレンズが適切かは、患者様の目の状態・ライフスタイル・希望する見え方によって異なります。
担当医師と十分に相談した上で決定することが重要です。

梅の木眼科クリニックの白内障手術はどのような特徴があるか?

梅の木眼科クリニック(神奈川県横浜市保土ヶ谷区)は、相鉄線西谷駅からアクセス良好な眼科クリニックです。
当クリニックの日帰り白内障手術は、点眼麻酔後に角膜を切開し、濁った水晶体の中身を超音波で砕いて取り除き、眼内レンズを折り畳んで挿入する手順で行われます。

手術時間は約10分程度で、局所麻酔によりほとんど痛みはなく、創口は縫合不要の自己閉鎖です。手術翌日からほとんど通常の日常生活を送ることが可能です。

当クリニックの主な特徴

白内障の程度を問わず手術対応:進行度にかかわらず手術できる体制を整えている
患者様のライフスタイルに合わせた手術タイミング:「メガネが合わなくなった」「車の運転が不安」「趣味のときに不安を感じる」などの段階から相談可能
単焦点・多焦点眼内レンズの選択:目の状態とライフスタイル・希望の見え方に応じて十分な説明の上でレンズを決定
各種検査機器を備え:緑内障・網膜硝子体手術・眼瞼下垂などの日帰り手術にも対応
電子決済対応:患者様の利便性を考慮したサービスを提供

距離感の低下・転倒への不安・夜間の見えにくさなど、白内障が疑われる症状がある方は、ぜひ早めにご相談ください。

白内障の早期発見・受診のタイミングはいつか?

白内障の初期症状はほとんどなく、ゆっくり進行するため自覚した時点でかなり進んでいることが多いです。

手術を検討すべき目安となる症状

メガネが合わなくなった:新しいメガネを作っても見えにくい
老眼鏡をかけても新聞が読みにくい:近方視力の低下が顕著になった
車の運転が不安になった:対向車のライトがまぶしい・夜間の見えにくさが増した
趣味の作業で不安を感じる:精密な作業が続けられなくなった
足元が見えにくい・距離感がなくなった:階段の上り下りが怖い・よく転ぶ
視界が白くかすむ:霧がかかったように見える

上記のような症状が1つでも当てはまる場合は、早めに眼科を受診することをお勧めします。
白内障は進行性の疾患であり、放置しても自然に治ることはありません。早期発見・早期治療が、転倒予防と生活の質の維持につながります。

白内障による距離感の低下や転倒への不安でお悩みの方は、ぜひ当クリニックにご相談ください。
横浜市保土ヶ谷区で日帰り手術に対応し、患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせた治療を提供しています。詳しくは梅の木眼科クリニック 白内障のページをご覧ください。

よくある質問

白内障になると距離感がわからなくなるのはなぜですか?

白内障による水晶体の濁りがコントラスト感度と立体視を低下させるためです。脳が奥行きを計算するための視覚情報が劣化し、段差や障害物の距離を正確に判断できなくなります。

白内障で転倒しやすくなりますか?

はい、白内障は転倒リスクを高めます。
距離感の誤認・足元の見えにくさ・夜間の視力低下が重なり、段差でのつまずきや障害物への接触が増えます。高齢者では骨折・寝たきりにつながる危険もあります。

白内障の手術を受けると距離感は改善しますか?

手術によって濁った水晶体を眼内レンズに置き換えることで、コントラスト感度・立体視が回復し、距離感の誤認が改善します。転倒リスクの低減にも効果が期待できます。

白内障手術はどのくらい痛いですか?

点眼麻酔(局所麻酔)を使用するため、ほとんど痛みはありません。
手術時間は約10分程度で、創口は縫合不要の自己閉鎖です。翌日からほぼ通常の日常生活が可能です。

単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズはどちらが良いですか?

どちらが適切かは患者様の目の状態・ライフスタイル・希望によって異なります。単焦点は保険適用で費用負担が少なく、多焦点はメガネへの依存を大幅に減らせます。担当医師と十分に相談して決めることが重要です。

白内障はいつ手術を受けるべきですか?

「メガネが合わなくなった」「車の運転が不安」「距離感がつかみにくい」「夜間の見えにくさが増した」などの症状が目安です。視力が良好でもコントラスト感度の低下があれば早期手術が推奨されます。

白内障の進行を遅らせる方法はありますか?

ピレノキシン(カタリンなど)点眼薬による進行予防が選択されます。また、紫外線対策・禁煙・糖尿病のコントロール・抗酸化作用のある食品の摂取も一定の効果があると考えられています。

白内障は何歳から発症しますか?

加齢に伴う水晶体の濁りは40代頃から始まります。ただし糖尿病・アトピー性皮膚炎・紫外線などの影響で若年層でも発症することがあります。

白内障の手術は日帰りで受けられますか?

はい、現在の白内障手術は日帰りで受けられます。
手術時間は約10分程度で、手術翌日からほぼ通常の日常生活を送ることが可能です。時間的・経済的な負担が少ない点も特徴です。

白内障かどうか自分で確認する方法はありますか?

「視界がかすむ」「まぶしい」「夜間に見えにくい」「距離感がつかみにくい」「メガネが合わなくなった」などの症状が目安です。ただし初期は自覚症状がほとんどないため、40歳を過ぎたら定期的な眼科検診が重要です。

結論

白内障による距離感の低下は、コントラスト感度・立体視の低下が原因であり、転倒リスクを直接高める深刻な問題です。
日常生活での転倒予防策を講じながら、手術のタイミングを専門医と相談することで、視機能の回復と転倒リスクの低減が期待できます。

横浜市保土ヶ谷区の梅の木眼科クリニックでは、患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせた日帰り手術を提供しています。

【著者情報】熊谷悠太

日本眼科学会認定眼科専門医
2003年 聖マリアンナ医科大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学病院眼科学教室入局
2009年 聖マリアンナ医科大学大学院博士課程修了、桜ヶ丘中央病院眼科部長
2016年 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院眼科主任医長
2019年 梅の木眼科クリニック開院

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。