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白内障手術の通院回数はどれくらい?術前〜術後のスケジュールと仕事への影響も解説

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白内障手術の通院回数はどれくらい?術前〜術後のスケジュールと仕事への影響も解説

白内障手術の通院回数はどれくらい?術前〜術後のスケジュールと仕事への影響も解説

2026/05/17

白内障手術を検討されている方にとって、通院回数や仕事への影響は大きな関心事ですよね。

「何回くらい通院が必要なの?」「仕事はいつから復帰できるの?」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。

白内障手術は日帰りで行うことが可能ですが、術前の検査から術後の経過観察まで、計画的な通院スケジュールが必要になります。また、デスクワークと力仕事では復帰時期が大きく異なるため、ご自身の仕事内容に応じた準備が重要です。

この記事では、白内障手術の通院回数や具体的なスケジュール、そして仕事内容別の復帰時期について詳しく解説いたします。

白内障手術の通院回数の目安

白内障手術を受ける際、多くの方が気にされるのが「何回通院すればいいのか」という点です。

通院回数は、術前の検査・準備、手術当日、そして術後の経過観察の3つの段階に分けて考える必要があります。全体としては、手術決定から術後3ヶ月までの間に、おおよそ10回程度の通院が必要になることが一般的です。

術前の通院回数

手術前には、通常2回程度の通院が必要です。

初回は手術の適応を確認するための診察と基本的な検査を行います。白内障の進行度合いや他の目の病気がないかを詳しく調べます。
2回目は採血や眼内レンズの度数を決定するための精密検査を実施します。目の大きさや角膜の状態を測定し、患者様一人ひとりに最適なレンズを選択するための重要な検査です。

加えて 手術の詳しい説明や術前の点眼薬・内服薬をお渡しします。この際、ご家族と一緒に説明を受けられることをお勧めしています。

術後の通院回数

手術後の通院は、経過観察のために非常に重要です。

術後の通院スケジュールは、手術翌日、3日後、7日後、1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後が基本となります。つまり、術後3ヶ月までに8回程度の通院が標準的です。
手術翌日と翌々日は特に重要で、手術創の状態や感染の有無を確認します。この時点で問題がなければ、洗顔や洗髪の許可が下ります。

その後は徐々に通院間隔が開いていきますが、術後の点眼薬は約3ヶ月間継続していただく必要があります。
3ヶ月以降は、数ヶ月に一度の定期検診となり、後発白内障や緑内障などの新たな病気がないかを確認していきます。

術前検査から手術までの詳細スケジュール

手術を安全に行うためには、術前の準備が欠かせません。

ここでは、手術決定から当日までの具体的な流れをご説明します。患者様にとって不安のない手術を実現するため、各段階で丁寧な検査と説明を行っています。

手術決定と初回検査

視力検査の結果と患者様が感じている不自由さを踏まえて、医師と相談のうえで手術を決定します。

手術が決まったら、まず術前検査として採血を行います。この採血では、B型肝炎、C型肝炎、梅毒などの感染症の有無を調べます。陽性であっても手術は可能ですが、使用器械の洗浄方法が変わるため、すべての患者様に実施しています。

また、この段階で看護師による手術に関する相談の場を設けています。
手術に対する不安や持病のお薬について、体調に関するご要望など、何でもお気軽にご相談ください。手術室での流れについても説明させていただきます。

眼内レンズの度数決定

次に、眼内レンズの度数を決めるための精密検査を行います。

目の大きさは人それぞれ異なりますので、患者様の目の大きさを正確に測定し、適切な位置に焦点が合うよう医師がレンズの度数を決定します。
近年では光を使った光眼軸長測定装置が使用されることが多く、超音波と比較して圧倒的に正確な測定ができるようになっています。

また、角膜の曲率半径も測定し、目の表面の丸みを把握します。これらのデータを総合的に分析することで、最適な眼内レンズを選択します。

手術説明と術前準備

術前検査の際に詳しい手術説明もします。その際に、術前の点眼薬をお渡しします。点眼薬は手術3日前から開始していただき、目の中の細菌を減らして感染のリスクを最小限にします。
手術当日のスケジュールや手術の内容、術後の生活上の注意点などを記載したパンフレットもお渡ししますので、ご自宅でゆっくりとご確認ください。

合併症や術後の注意点のお話もあるので、ご家族と一緒に説明を受けられる場合は、この日に同伴していただくことをお勧めしています。

手術当日の流れと所要時間

手術当日は、多くの患者様が緊張されると思います。 しかし、当院では患者様の不安を少しでも軽減できるよう、丁寧な説明と安心できる環境づくりを心がけています。

手術自体は10分程度で終わりますが、準備から帰宅までの全体の流れを理解しておくことで、落ち着いて手術に臨めます。

来院から手術開始まで

手術当日は、ご自身で運転されての来院はお控えください。

受付で診察券、手術の同意書、点眼チェックリストをお出しいただき、自動血圧計で血圧を測定します。その後、待合で3回に分けて術前の点眼(麻酔薬、散瞳薬)を行います。

点眼の合間に時間がありますので、トイレを済ませておいてください。準備が整いましたら、手術室用帽子をかぶり入室となります。

手術の実際

手術室に入室したら、酸素飽和度や血圧計などのモニター類を装着します。

両目に麻酔点眼薬、術眼に散瞳薬を追加し、手術する目の周りを消毒します。麻酔が効いていることを確認してから手術を開始します。
手術は点眼麻酔で行いますので、ほとんど痛みはありません。万が一痛みを感じることがあれば、麻酔の追加が可能ですので我慢せずにおっしゃってください。

手術中は、手術用顕微鏡の光る点を見ていただきます。まぶしさを感じる場合もありますが、メスが見えることはありませんのでご安心ください。手術時間は10分から20分ほどで、濁った水晶体を超音波で砕いて取り除き、人工の眼内レンズを挿入します。

手術後から帰宅まで

手術が終わったら、術眼に大きな眼帯を着けます。 この眼帯は翌日の来院時まで着けたままにしてください。

手術室を退室したら、15分ほど休憩していただきます。体調が良ければお会計をして、ご帰宅となります。在院時間は全部で1時間半くらいです。外来手術の方は、点滴終了後にお会計となり、薬局でお薬を購入してご帰宅いただけます。

術後の状態を確認するため、当日看護師がご自宅にお電話いたします。

術後の通院スケジュールと経過観察

手術が無事に終わっても、術後の経過観察は非常に重要です。

感染症の早期発見や視力の回復状況を確認するため、定期的な通院が必要になります。術後の通院を怠ると、重篤な合併症を見逃す可能性もありますので、必ず指定された日にご来院ください。

術後1週間の集中的な経過観察

手術翌日、院内で眼帯を外し、その後、検査と診察を受けていただきます。この日は散瞳検査をしますので、数時間はまぶしく、見えにくく感じることがあります。

その後は3日後、7日後と通院していただき、徐々に診察の間隔が開いていきます。

術後1ヶ月から3ヶ月の経過観察

術後1週間を過ぎると、通院間隔は1ヶ月に1回程度になります。

1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後と定期的に検査を行い、視力の安定や合併症の有無を確認します。術後の点眼薬は約3ヶ月間継続していただく必要があります。
手術を受けた目は様々な変化を起こすことがあるため、ドライアイや後発白内障、虹彩炎、眼圧上昇などの病態が起こる可能性があります。

特に後発白内障は、術後数年で20%から30%に発症するとされており、若い方ほど発症しやすい傾向があります。
視力低下が見られるようになったら外来でYAGレーザーによる治療が必要になるので定期検査は必ず受けてください。

術後3ヶ月以降の長期フォロー

術後3ヶ月で点眼薬が終了となります。

この後は、数ヶ月に一度の定期検診でご来院いただき、術後の経過や新たな目の病気がないかを確認していきます。
緑内障は眼圧が高いだけでは自覚症状がないため、進行してから気づいて受診すると手遅れの場合があります。術前に緑内障ではなかった方も、6ヶ月から12ヶ月に1回は定期検診を受けてください。

白内障は再発することはありませんが、長期的には他の病気で視力が低下してくることもありますので、異常を感じたときには眼科医を受診してください。

仕事内容別の復帰時期の目安

白内障手術後、いつから仕事に復帰できるかは、仕事の内容によって大きく異なります。

デスクワークと力仕事では、目への負担が全く違うため、復帰時期も変わってきます。ご自身の仕事内容に応じた適切な復帰時期を知っておくことで、無理のない仕事復帰が可能になります。

デスクワーク・軽作業の場合

デスクワークや軽作業であれば、手術翌日から無理のない範囲で仕事を再開できます。

パソコン作業や書類仕事など、目を使う作業は問題ありませんが、長時間の連続作業は避け、適度に休憩を取るようにしてください。手術翌日は眼帯を外した直後で、見え方に慣れていない状態ですので、無理は禁物です。
また、術後1週間は目の表面に傷が残っている可能性があるため、埃っぽい場所での作業は避けてください。

家事についても、軽作業であれば医師の指示を受けて翌日から無理のない範囲で行うことができます。ただし、目に水や汗が入るような作業は控えてください。

力仕事・屋外作業の場合

重いものを持ち上げる力仕事や屋外作業は、術後1ヶ月程度は控えることをお勧めします。

力を入れることで眼圧が上昇し、手術創に負担がかかる可能性があるためです。また、屋外作業では風やホコリ、紫外線などが目に入りやすく、感染のリスクが高まります。
術後1週間は特に注意が必要で、目の保護のために眼帯や保護メガネを着用することが推奨されます。

建設業や農業など、埃や土が舞う環境での作業は、医師の許可が下りるまで控えてください。
仕事の性質上、どうしても早期復帰が必要な場合は、事前に医師に相談し、適切な保護具の使用や作業内容の調整を検討しましょう。

運転業務の場合

車の運転は、視力の回復状況と医師の許可が必要です。

手術直後は眼帯を着用するため、運転は原則禁止です。眼帯が取れた後も、視力が安定するまでには個人差があります。
一般的には、術後1週間程度で運転可能な視力に回復することが多いですが、必ず医師の許可を得てから運転を再開してください。

特に、職業ドライバーの方は、視力が0.7以上であることが求められますので、視力検査の結果を確認してから運転業務に復帰しましょう。また、夜間の運転は、ハローやグレア(光源のまわりに光の輪が見えたり、光がにじんだりする症状)が出ることがあるため、慣れるまでは控えることをお勧めします。

術後の日常生活での注意点

手術後の日常生活では、いくつかの注意点があります。

目の中に細菌を入れないこと、手術創に負担をかけないことが最も重要です。これらの注意点を守ることで、合併症のリスクを最小限に抑え、スムーズな回復が期待できます。

洗顔・入浴・シャワーについて

首から下のシャワーであれば、手術当日あるいは翌日から可能です。

しかし、洗顔や洗髪は術後3日から7日後からが目安となります。手術創の状態が良好であれば、医師より許可が下ります。入浴により目に水や汗が入ることや、血圧を上昇させてしまうようなことは避けた方がよいでしょう。

洗顔や洗髪が許可された後も、目の中に水が入らないよう注意してください。洗顔時は目の周りを避けてタオルで拭く程度にし、洗髪時は顔を上向きにして行うなど、工夫が必要です。

飲酒・喫煙について

術後のお酒は、傷口の炎症の悪化を招くおそれがあります。

飲酒量にもよりますが、手術から1週間程度は控えてください。アルコールは血管を拡張させ、炎症を悪化させる可能性があるためです。また、喫煙も血流に悪影響を与えるため、できるだけ控えることをお勧めします。

術後の回復を早めるためにも、禁酒・禁煙期間を守ることが大切です。

運動・スポーツについて

軽い散歩程度であれば、術後数日から可能です。

しかし、激しい運動やスポーツは、術後1週間は控えることをお勧めします。ゴルフやテニスなどのスポーツは、目に衝撃が加わる可能性があるため、医師の許可が下りるまで待ってください。
水泳は、プールの水に細菌が含まれている可能性があるため、術後1ヶ月程度は控えた方がよいでしょう。

運動を再開する際は、徐々に強度を上げていくことが大切です。

化粧について

目の周りの化粧は、術後1週間程度は控えてください。

アイメイクやマスカラは、目の中に化粧品が入る可能性があるため、医師の許可が下りるまで待ちましょう。顔の他の部分の化粧は、術後数日から可能ですが、目の周りを避けて行ってください。化粧を落とす際も、目の周りは特に注意が必要です。

術後1週間を過ぎて医師の許可が下りたら、徐々に通常の化粧に戻していけます。

まとめ

白内障手術の通院回数は、術前3回、術後8回程度が標準的で、全体として10回程度の通院が必要です。

手術自体は10分程度で終わりますが、術前の検査や術後の経過観察が非常に重要です。仕事への復帰時期は、デスクワークであれば翌日から、力仕事は1ヶ月後からが目安となります。
術後の日常生活では、洗顔や入浴、飲酒、運動などに一定の制限がありますが、これらを守ることで安全な回復が期待できます。

梅の木眼科クリニックでは、患者様一人ひとりの生活スタイルやご事情に合わせて、手術のタイミングや術後のケアを丁寧にご提案しています。

白内障で見づらいからといって、やりたいことを諦める必要はありません。

白内障手術について詳しく知りたい方、ご自身の症状について相談されたい方は、ぜひ当院までお気軽にお問い合わせください。

【著者情報】熊谷悠太

日本眼科学会認定眼科専門医
2003年 聖マリアンナ医科大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学病院眼科学教室入局
2009年 聖マリアンナ医科大学大学院博士課程修了、桜ヶ丘中央病院眼科部長
2016年 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院眼科主任医長
2019年 梅の木眼科クリニック開院

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