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白内障手術の麻酔は痛い?種類や手術中の感覚をわかりやすく解説

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白内障手術の麻酔は痛い?種類や手術中の感覚をわかりやすく解説

白内障手術の麻酔は痛い?種類や手術中の感覚をわかりやすく解説

2026/08/14

白内障手術の麻酔とは?どんな種類があるのか?

白内障手術の麻酔は、大きく「局所麻酔」と「全身麻酔」に分かれます。日常的に行われる白内障手術では、局所麻酔が標準的な選択肢です。

局所麻酔の中でも、現在の白内障手術で最もよく使われるのが「点眼麻酔(目薬による麻酔)」です。目の表面に麻酔薬を点眼するだけで、手術中の痛みをほぼ完全に取り除くことができます。

本記事では、白内障手術で用いられる麻酔の種類・それぞれの特徴・手術中に感じる感覚・痛みへの不安を解消するポイントを、眼科専門医の立場からわかりやすく解説します。

点眼麻酔(目薬の麻酔)とは

点眼麻酔は、麻酔薬を目薬として点眼する方法です。角膜や結膜など目の表面に直接作用し、手術中の痛みを取り除きます。注射を使わないため、患者さんへの身体的負担が非常に少ないのが特徴です。

梅の木眼科クリニックでも、白内障手術には点眼麻酔による局所麻酔を採用しており、ほとんど痛みなく手術を受けていただける体制を整えています。

テノン嚢下麻酔とは

テノン嚢下麻酔は、先端が尖っていない専用の針を使って、眼球の奥にある「テノン嚢」という組織に麻酔薬を浸透させる方法です。
点眼麻酔よりも深部まで麻酔が効くため、眼の内部の操作時の痛みをさらに軽減できます。点眼麻酔と組み合わせて使用されることもあります。

球後麻酔・前房内麻酔とは

球後麻酔は、眼球の後方に針を刺して麻酔薬を注入する方法です。麻酔効果は高いものの、出血や視神経損傷などのリスクがあるため、現在は網膜剥離など重篤な手術以外では使用頻度が低下しています。

前房内麻酔は、手術中に眼の前房内へ直接麻酔薬を注入する方法で、一部の施設で補助的に使用されています。

白内障手術中はどんな感覚があるのか?

点眼麻酔を使用した白内障手術では、痛みはほとんど感じません。ただし、局所麻酔のため意識はある状態で手術が進みます。 患者さんが感じやすい感覚として、以下が挙げられます。

光の明暗:手術用顕微鏡の光が当たるため、明るさの変化を感じることがあります。
圧迫感:眼の中に水(灌流液)が入る際に、軽い圧迫感を感じる場合があります。
振動感:超音波で水晶体を砕く際に、わずかな振動を感じることがあります。
触れている感覚:器具が目に触れている感覚はありますが、切られている痛みはありません。

これらの感覚は「痛み」ではなく、手術の進行に伴う正常な感覚です。事前に知っておくことで、不安を大きく軽減できます。

白内障手術の流れと麻酔のタイミングは?

梅の木眼科クリニックでの手術の流れは以下の通りです。

洗眼・散瞳点眼:目を消毒し、瞳孔を広げる点眼薬を使用します。
点眼麻酔:麻酔薬を点眼し、目の表面の感覚を麻痺させます。
切開(約2.4mm):角膜と強膜の境界部に小さな切開を入れます。
水晶体の摘出:超音波で濁った水晶体を砕き、吸引して取り除きます。
眼内レンズの挿入:折り畳んだ人工水晶体(眼内レンズ)を挿入・展開します。
切開創の自己閉鎖:縫合は不要で、眼圧によって切開創が自然に塞がります。

切開創は縫合不要で自己閉鎖するため、術後の回復も早く、手術翌日からほぼ通常の日常生活を送ることができます。

痛みが不安な方への対応方法は?

点眼麻酔で十分な鎮痛効果が得られますが、恐怖心や不安が強い方には追加の対応が可能です。

笑気麻酔(吸入鎮静)とは

笑気麻酔は、亜酸化窒素(笑気ガス)を鼻から吸入しながら手術を受ける方法です。軽い鎮静・鎮痛作用があり、恐怖心や不安感を和らげる効果があります。

メリット:意識を保ちながらリラックスできる、麻酔覚醒が早い、体外への排出が自然
デメリット:個人差がある、喘息など呼吸器疾患がある方は効果が弱まる可能性がある

笑気麻酔は小児歯科や無痛分娩にも使用されており、安全性が認められた麻酔方法です。

全身麻酔が選択されるケース

全身麻酔は、認知症などにより手術中の静止状態を維持できない方や、強い恐怖心がある方に選択されることがあります。

ただし、全身麻酔では挿管(喉に管を通す処置)が必要で、麻酔の導入・覚醒に時間がかかるため、入院が必要になるケースがほとんどです。日帰り手術を希望する場合は、局所麻酔が基本となります。

白内障手術の麻酔に関するリスクや副作用は?

点眼麻酔は非常に安全性が高く、全身への副作用はほとんどありません。ただし、まれに以下のような反応が起こる場合があります。

アレルギー反応:麻酔薬成分に対するアレルギーが起きる可能性(非常にまれ)
麻酔効果の個人差:点眼麻酔だけでは効果が不十分と感じる方もいる
術後の一時的な不快感:充血・ゴロゴロ感・涙が出るなどの症状が数日〜2週間程度続くことがある

梅の木眼科クリニックの白内障手術の特徴は?

梅の木眼科クリニック(神奈川県横浜市)では、日帰り白内障手術を実施しており、患者さんの不安・負担を最小限に抑えることを最優先に考えています。

点眼麻酔による痛みへの配慮

当クリニックでは点眼麻酔による局所麻酔を採用しており、手術中の痛みはほとんどありません。
手術時間は約10分と短く、創口は縫合不要で自己閉鎖します。手術翌日からほぼ通常の日常生活を送ることができます。

眼内レンズの選択肢

手術では濁った水晶体を超音波で砕いて取り除き(超音波乳化吸引術)、人工の水晶体である眼内レンズを挿入します。眼内レンズには以下の2種類があります。

単焦点眼内レンズ:ピントが1点に合うレンズ。遠方重視なら近方に老眼鏡が必要になります。
多焦点眼内レンズ:遠近両方にピントが合うレンズ。老眼鏡をできるだけ使いたくない方に適しています。

患者さんの目の状態・ライフスタイル・希望の見え方に応じて、十分な説明のもとで最適なレンズを選択します。
2024年には40.7%の方で乱視矯正用の眼内レンズを使用しており、乱視矯正の手技を合わせるとほぼ100%の症例で乱視の矯正を行っています。

手術のタイミングは患者さんと相談して決定

手術を受けるタイミングは、患者さん一人ひとりの生活スタイルやご事情に合わせて相談しながら決定します。以下のような状況が手術を検討する目安です。

メガネを新しくしても見え方が改善しない
老眼鏡をかけても新聞が読みにくい
車の運転に不安を感じる
趣味の活動に支障が出ている

白内障手術後の生活で注意することは?

手術翌日からほぼ通常の日常生活が可能ですが、術後の目を守るためにいくつかの注意点があります。

点眼薬の継続:術後1〜3ヶ月は炎症を抑え感染を防ぐための点眼薬を医師の指示通りに使用します。
洗顔・洗髪:術後約1週間は直接水が目に入らないよう注意が必要です(美容院などで上を向いて行うことは可能)。
目をこすらない:汚れた手で目を触らないようにしてください。
定期検診:術後翌日・1週間・1ヶ月など定期的に経過を確認します。
メガネの作成:術後2週間〜2ヶ月頃に視力が安定してから、必要に応じてメガネを作成します。

また、術後数ヶ月〜数年で「後発白内障」(眼内レンズの後ろの膜が濁る状態)が起きることがありますが、レーザー治療で改善できます。

白内障手術の麻酔や手術の流れについて、さらに詳しく知りたい方・手術を検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。梅の木眼科クリニックでは、患者さん一人ひとりのご不安やご事情に寄り添い、最適な治療をご提案しています。
梅の木眼科クリニック 白内障のページから詳細をご確認いただけます。

よくある質問

白内障手術は痛いですか?

点眼麻酔(目薬の麻酔)を使用するため、手術中の痛みはほとんどありません。多くの患者さんから「ほとんど痛みを感じなかった」というお声を多くいただいています。
圧迫感や光の明暗を感じることはありますが、「痛み」とは異なる感覚です。

白内障手術の麻酔は注射ですか?

標準的な白内障手術では、注射ではなく目薬(点眼麻酔)で麻酔を行います。注射を使わないため、針を刺す痛みもありません。必要に応じてテノン嚢下麻酔(先端が丸い針を使用)を追加する場合もあります。

手術中に目を動かしてしまったらどうなりますか?

手術中は医師が顕微鏡で確認しながら進めるため、わずかな目の動きは問題ありません。
ただし、大きく動かすと手術に影響が出る場合があるため、できるだけ正面の光を見るようにお願いしています。

白内障手術は日帰りで受けられますか?

はい、日帰りで受けられます。手術時間は約10分と短く、術後に院内で安静にした後、当日中にご帰宅いただけます。梅の木眼科クリニックでも日帰り手術を実施しています。

手術後はいつから日常生活に戻れますか?

手術翌日からほぼ通常の日常生活が可能です。テレビや読書は翌日から可能ですが、洗顔・洗髪は術後約1週間、激しい運動や飲酒はしばらく控える必要があります。

白内障手術の麻酔で全身麻酔は必要ですか?

通常は局所麻酔(点眼麻酔)で十分です。全身麻酔が選択されるのは、認知症などで手術中の静止が難しい方や、強い恐怖心がある方など特別なケースに限られます。全身麻酔の場合は入院が必要になります。

白内障手術後に痛みはありますか?

術後に軽い異物感・ゴロゴロ感・充血が生じることがありますが、数日〜2週間程度で治まります。
強い痛みや急激な視力低下がある場合は、すぐに受診してください。

眼内レンズはどのように選べばよいですか?

単焦点と多焦点の2種類があります。老眼鏡をできるだけ使いたくない方には多焦点眼内レンズが適しています。
患者さんの目の状態・ライフスタイル・希望の見え方に応じて、医師と相談しながら決定します。

白内障手術は何歳から受けられますか?

年齢の制限はなく、白内障の程度と日常生活への支障を基準に判断します。
白内障は60歳で約70%、70歳で約80%、80歳以上では約100%に出現しますが、若年層でもアトピー・糖尿病・紫外線などが原因で発症する場合があります。

白内障手術は何分かかりますか?

手術自体は約10分で完了します。術前の準備(散瞳・麻酔など)や術後の安静時間を含めると、クリニックに滞在する時間は2〜3時間程度が目安です。

結論

白内障手術の麻酔は「点眼麻酔」が主流で、痛みはほとんどありません。手術時間は約10分、日帰りで受けられ、翌日からほぼ通常の生活が可能です。恐怖心が強い方には笑気麻酔などの対応もあります。

手術を迷っている方は、まず眼科専門医に相談し、ご自身のライフスタイルに合った眼内レンズの選択も含めて、最適なタイミングで手術を受けることをおすすめします。

【著者情報】熊谷悠太

日本眼科学会認定眼科専門医
2003年 聖マリアンナ医科大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学病院眼科学教室入局
2009年 聖マリアンナ医科大学大学院博士課程修了、桜ヶ丘中央病院眼科部長
2016年 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院眼科主任医長
2019年 梅の木眼科クリニック開院

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