白内障手術に付き添いは必要?一人で帰宅できるケースと注意点
2026/08/15
白内障手術に付き添いは本当に必要なのか?
白内障手術の当日帰宅には、原則として付き添いが推奨されます。手術後は術眼の視力が不安定になり、眼帯装着による視野の狭まりも加わるため、一人での帰宅はリスクを伴います。
ただし「絶対に付き添いがなければ帰れない」というわけではありません。クリニックの立地・移動手段・患者様の身体状況によって、条件が変わります。
本記事では、付き添いが必要な理由と、一人で帰宅できるケースの条件を詳しく解説します。
術後の視力はどのような状態になるのか?
白内障は両眼に発症しているケースが多いため、手術していない側の目も視界がかすんでいることがあります。
両眼ともに見えにくい状態での帰宅は、転倒や交通事故のリスクが高まります。
車の運転は術後いつから可能か?
手術当日の車の運転は絶対に禁止です。術後の視力が安定してくる目安は術後1週間程度ですが、実際に運転を再開できるかどうかは担当医の判断が必要です。手術当日はもちろん、術翌日の検査来院時も、自分での運転は避けてください。
付き添いが特に必要なのはどのような方か?
以下の条件に当てはまる方は、付き添いを強くお勧めします。安全に帰宅・療養するために、家族や知人にサポートをお願いしましょう。
高齢の方・身体に不自由がある方:通院そのものに体力を要するため、術後の疲労と合わさって転倒リスクが高まります。
車で通院している方:術後の運転は禁止のため、必ず送迎者が必要です。付き添いが難しい場合はタクシーをお勧めします。
クリニックから遠方にお住まいの方:帰宅に時間がかかるほど体への負担が増します。
糖尿病など全身疾患をお持ちの方:術後の体調変化に対応するためにも付き添いがあると安心です。
一人暮らしの方:帰宅後の家事・点眼サポートを考えると、当日は誰かに同行してもらうのが理想的です。
一人で帰宅できるケースとはどのような状況か?
条件が整っていれば、一人での帰宅が可能なケースもあります。ただし、必ず事前に担当医に確認することが大切です。
クリニックの近隣にお住まいで、徒歩や近距離の公共交通機関で帰宅できる方
比較的若く、体力に自信があり、他に全身疾患がない方
手術していない側の目の視力が十分に保たれている方
術後の状態が安定していると担当医が判断した方
比較的若く、体力に自信があり、他に全身疾患がない方は 日帰り手術が可能なケースもあります。
ただし、これは「日帰り手術が可能かどうか」の基準であり、帰宅時の安全性は別途確認が必要です。
白内障の日帰り手術の流れ・当日の所要時間はどのくらいか?
梅の木眼科クリニックでの白内障手術は日帰りで行われ、手術時間は約10分です。
ただし、術前処置や術後の安静・観察時間を含めると、当日はクリニックで数時間を過ごすことになります。
来院・受付:手術当日は指定の時間に来院します。
術前処置(散瞳点眼・洗眼など):瞳孔を開く点眼薬を使用します。散瞳には30分〜1時間程度かかります。
手術:点眼麻酔(局所麻酔)を使用するため、ほとんど痛みはありません。手術時間は片眼約10分です。
術後の安静・観察:手術後はしばらくクリニックで安静にします。
帰宅:担当医の確認後、帰宅となります。
翌日の検査来院:術翌日に必ず来院し、術後の状態を確認します。
手術では、超音波乳化吸引術によって濁った水晶体を砕いて取り除き、人工の眼内レンズを挿入します。創口は縫合せずに自己閉鎖するため、身体への負担が最小限に抑えられています。
散瞳後の見え方の変化に注意
術前処置で使用する散瞳薬(瞳孔を開く点眼薬)の効果は数時間続きます。散瞳中はまぶしさを強く感じ、近くが見えにくくなります。この状態での運転や自転車の操作は危険です。
手術当日は散瞳薬の影響も考慮した上で、移動手段を事前に計画しておきましょう。
術後の生活で気をつけることは何か?
手術翌日からほぼ通常の日常生活を送ることができますが、術後一定期間は注意が必要な行動があります。以下の点を守ることで、感染症や合併症のリスクを下げることができます。
目をこすらない・押さえない:術後の目は非常にデリケートです。無意識に触れないよう注意しましょう。
点眼薬を正しく使い続ける:術後は抗菌・抗炎症の点眼薬を処方されます。指示通りに継続することが大切です。一般的に術後3か月程度点眼を続けます。
洗顔・洗髪は慎重に:目に水が入らないよう、術後しばらくは注意が必要です。開始時期は担当医の指示に従ってください。
激しい運動・重い物を持つ行為は控える:術後1〜2週間は、息んだりするような、腹圧が上がるような動作を避けましょう。
飲酒は術後24時間以上控える:術後の回復を妨げる可能性があります。
保護メガネの着用:術後はまぶしさを感じやすくなります。屋外では薄く色のついた保護メガネの使用をお勧めします。万が一ぶつけたりした時の保護にもなります。
術後の通院スケジュールはどのくらいか?
術後の通院は、一般的に翌日・1週間後・2週間後・1か月後が目安です。その後も定期的な経過観察が必要です。
付き添いの方がいる場合は、これらの通院にも同行してもらえると安心です。
付き添いが難しい場合の対処法はあるか?
家族や知人の都合がつかない場合でも、いくつかの選択肢があります。一人で抱え込まず、早めに担当医や周囲に相談することが重要です。
入院手術を選択する:日帰りではなく入院での手術を選ぶことで、術後の帰宅問題を解消できます。視力が安定してから退院できるため、安心感があります。
介護保険サービス・付き添いサービスを利用する:介護認定を受けている方は、ヘルパーによる通院介助サービスを利用できる場合があります。
タクシーを利用する:公共交通機関が難しい場合は、タクシーでの帰宅も選択肢の一つです。
クリニックに相談する:梅の木眼科クリニックでは、患者様一人ひとりの生活スタイルやご事情に合わせて手術のタイミングや方法を相談しながら決定しています。付き添いの問題も含め、遠慮なくご相談ください。
梅の木眼科クリニックの白内障手術はどのような特徴があるか?
梅の木眼科クリニック(神奈川県横浜市)では、日帰り白内障手術を実施しています。院長・熊谷悠太は聖マリアンナ医科大学病院眼科学教室での研鑽を経て、2019年に開院した眼科専門医です。
手術時間:片眼約10分。点眼麻酔(局所麻酔)によりほとんど痛みなし。
創口:縫合不要の自己閉鎖方式で、身体への負担を最小限に抑制。
翌日から日常生活:手術翌日からほぼ通常の日常生活が可能。
眼内レンズの選択肢:単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの両方を提供。患者様のライフスタイルとご希望に応じて選択。
乱視矯正への対応:2024年実績として40.7%の方で乱視矯正用眼内レンズを使用。乱視矯正の手技を合わせるとほぼ100%の症例で乱視矯正を実施。
難症例への対応:白内障の程度を問わず手術できる体制を整備。
「見づらいからやりたいことを諦める必要はない」という考えのもと、患者様の視力改善と生活の質向上を目指した治療を提供しています。
白内障手術や付き添いについてご不安な点は、ぜひ梅の木眼科クリニック 白内障のページからご相談ください。日帰り手術の詳細や眼内レンズの選び方など、専門医が丁寧にご説明します。
結論
白内障手術の当日帰宅には、原則として付き添いが推奨されます。術後は視力が不安定になり、車の運転は禁止です。
ただし、クリニック近隣にお住まいで公共交通機関を利用できる方や、体力・視力に問題がない方は、担当医の判断のもと一人帰宅が可能なケースもあります。
付き添いが難しい場合は入院手術や付き添いサービスの活用を検討し、早めに担当医に相談することが最善の対処法です。
【著者情報】熊谷悠太
日本眼科学会認定眼科専門医
2003年 聖マリアンナ医科大学医学部卒業、聖マリアンナ医科大学病院眼科学教室入局
2009年 聖マリアンナ医科大学大学院博士課程修了、桜ヶ丘中央病院眼科部長
2016年 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院眼科主任医長
2019年 梅の木眼科クリニック開院

